侵入者[さっさ]

Public2005-02-04


昨夜、家に帰ったら猫がいた。
白黒模様で、鼻の周囲にハナクソ模様のでっかい猫。
しかし、基調色は白。チビ*1ではなかった。

緊張を緩和するために、つい10分程前にダイイチで購入した安ワインを飲む。
予想に反して、高まる緊張。
うなり声をあげるチビとそれに応戦する、ずず汚れたハナクソ猫。
追いかけるチビと押し入れに逃げ込む、ハナクソ猫。

このハナクソは一体いつから家に居るのだろう?どっから入ってきたのだろう?
私が玄関の扉を開けた時に足元をすり抜けて入ったのではない。
なぜなら、チビが乗れない机の上のものが荒らされているから。

半狂乱になっているチビをなぐさめるため、半額刺身を一枚分けてやる。
ワインを飲み進めながら、チビをひざに乗せていたら、なんか、そういうのもアリかな、っていう気がしてきた。あんまりカワイクない猫やけど、居たいなら居れば?、みたいな。外気温と変わらん家にどうもようこそ、みたいな。

ハナクソはベッドの下を定位置と定めたようだった。そのうち、ハナクソの存在を忘れて、チビはのんびりだらりとストーブの前に寝転び、私はその横でワイン片手に本を楽しむ。

チビと同衾して夜を過ごすと、ハナクソは消えていた。居間から玄関へと続く引き戸が猫一匹分開いていた。玄関の床には猫一匹分の穴。「雪がふるまえに直すよ〜。」と大工さんが言っていたのを思い出した。

*1:最近同棲しているオス