剣山

 今日は山口さん(V6)と芽室町の剣山に登ってきました。山に梯子がかかっている写真をインターネットで見て、ウペペサンケの悪夢再びかと思ったけれど、ウぺぺに比べればなんてことありませんでした。森林限界もこなかったし、きつねも居ませんでした。コケモモもありませんでした。登る前から川に落ちるヒトもいませんでした(残念)。
 剣山の麓に神社があるので、そこに車を止めて出発。おもむろに山口さんが差し出す物体、それは鈴(熊避け)。今から僕達はそんな危険なところに出掛けようというのだろうか?ドキドキ。こんなことなら行きしに立ち寄ったコンビにで「熊保険」に入っておけば良かった。
 シャンシャン鈴を鳴らしつつしばらく登ると、「一の森」に着く。そこで少し道をそれるとビューポイントがある。芽室が見渡せてとてもきれい。眼下には少し散ってしまっているけれど、紅葉も広がっていたりする。右手には山の斜面に規則正しく植わっている白樺がみえる。白樺きれいやな〜、と感動を口にすると、山口さんが相槌をうってくれました。
「ホンマ、骨みたいで。」
 ・・気を取り直して、登っていきます。なにやら足下の感覚が変です。霜柱があります。まだ10月ですよ〜。北海道の行く先が思いやられます。
 二の森、三の森を通過すると、大きな岩があった。そこに、「頭上注意」の看板と共に不思議な告知を発見。「母の胎内」。看板を掲げた人は、何を思っていたのだろうか?
 頂上の直前で梯子が登場。梯子が冷えきってて、手の感覚がなくなった。頂上は岩でできていた。梯子を使って岩の上に登ったらそこが頂上、っていうかんじ。眺めはとてもきれい。芽室を見渡せるのはもちろん、その反対側の山々が織り成す景色がすごくきれい。岩に突き刺さった鉄製の剣を指差して記念撮影して頂上で昼御飯を食べようとしたその時、山口さんが・・
 岩をよじ登って、鉄製の剣を包囲している柵の中に入っていくではありませんか!
えっ、山口さん、それ、まずくない?
「めっちゃきれ〜。」
そこって入っていいのか?
「うお〜、やっほ〜。」(←興奮状態)
山口さ〜ん、その柵、なんやろ?
「神聖なところって意味ちゃう?」(←即答)
剣山は山口さんに穢された。
 こうして山口さんは北海道最後の夏の思い出づくりを終えた。