土日の研究室。

金、土、日と60時間以上ずーっと研究室にいるわけで。
めし食べるとき意外はずっといるわけで。
くるまがこわれてるからめしもめんどくさくて60時間で3回しか摂ってないわけで。
 
それにしても、土日は活気がないなあ。
みんな4時過ぎか午前中チョロっとしかいなくて寂しいよ。
 
やまぐちさんとチャンランさん、先生は学会だしさ。
 
とりあえず、今日は頑張って終わらせて帰ろう。
ビールを買って、帰ろう…。

野田
カプシド内に核酸分解酵素を発現させることで感染の予防・治療を狙った論文。
レトロウイルスのカプシド内にヌクレアーゼを発現させるようなプラスミドを作り酵母にトランスフェクトすると、酵母のウイルス様粒子の産生を99%程度抑制した。同様の実験をトリの細胞を用いてMl-MLVの抑制を行ったところ、やはり予防効果も治療効果も得られた。
臨床的な応用は難しいが、SPFのトランスジェニック動物を作る上で応用できるかもしれない。

庄嶋
ガンマレトロウイルス属の感染成立に関した論文。
ガンマレトロウイルス属のエンベロープ蛋白にはPHQモチーフという配列があり、これが一アミノ酸でも変異していると感染効率が大きく落ちる。特にヒスチジンが重要で、タイターは10の5乗レベルがほぼ0にまで落ちる。蛋白の検出と、フローサイトメトリーによって、インコーポレーションとバインディングには影響がないことが分かっている。
それで、ガンマレトロウイルス属のPERV-Aに関し、PHQモチーフのHをAに変異させ感染性を減じたものは、GALVのレセプターバインディングドメイン(RBD)を発現させることによって感染性が回復した。また、細胞にGALVのレセプターがあると更に感染力は上がった。この感染力の回復は、RBDが外部から持ち込まれていることによりトランスアクチベーションと称できるが、この効果はPERVのレセプターを持たないヒトやげっ歯類の細胞においても確認された。
つまり、このトランスアクチベーション経路を用いることでPERVは種の壁を容易に超えることができる、ということ。バインディング後のコンフォメーションチェンジに際し、自分のレセプターやRBDではなく、他のを使ったほうが効率が上がるという、実に奇妙な感じの現象。

体調不良

 最近、金曜日は朝起きれない。2限目に授業があるのに、2限目も起きれない。もう、3週くらい金曜日をサボっている気がする。
 今日は特にひどかった。
 目が覚めると気持ち悪くて気持ち悪くて。結局起きたのは午後2時。一体何をやっているのだか、あたしは。
 とりあえず学校に来てみたら、草原さんも今朝体調が悪かったとのこと。「金曜日には一週間分の疲れが溜まってるんだよ。」と暖かい望月さんの言葉を受けながら、考えてみる。
 原因はシャーカステンではないかと。明るい光をずっと見続けると、気分が悪くなりますね。個人差はあると思いますが、解剖、病理、寄生虫の実習で、顕微鏡を明るくして長時間観察してたら、その日の夜や次の日は結構つらかったと思います。私は辛かった。今も細胞を観察する時、光量を下げて観察するようにしています。
 だから、原因はシャーカステンだと。悪いのは放射線の実習のレポートだと。あんなにいっぱい描かせやがって!そういう結論になりました。
 ところが、私は今晩の夕飯を考えながら、気付いてしまったのです。
 私は先日3玉100円のうどんを買った。次の日は別の店で88円だった。悔しいからまた買った。そのうどんの存在に気が付いたのが昨日の夜中。消費期限を見たら、11月8日と11月11日だった。
 やばい!やばいぞ!
 8日消費期限のものから急いで消費せねば!
夜中にも関わらず、わかめと生卵でうどんを2玉たいらげた。卵はいつ買ったものだろう?そして今日の起き抜けはカレーうどん(1玉)だ。
 原因は、うどんか卵。
 結論は、食生活を大切に。
 (でも今日の夕飯はきっと、うどん。)

中満
プリオン感染のドミナントネガティブ抑制に関した論文。
Q218K多型のマウスプリオン蛋白質は、ヘテロであっても感染を抑制するドミナントネガティブに作用することがわかっている。今回は、可溶性でGPIアンカーを付加しないQ218K形のリコンビナントを大腸菌に作らせ、精製し、ScN2a細胞にかけることで抑制効果を測定した。
結果、有効な抑制を示し、治療因子として有用であることがわかった。また、現在CJD患者に処方されるキナクリンとの併用も高い効果を示した。
この抑制効果の根拠として、著者らはProtein Xを主徴していたが、この論文のデータ内では、ワイルドタイプCがこの変異体と結合しないことは書いてあっても、Scが結合しないということは示されていなかった。

草原
PERVのGag蛋白特異抗体(mAb)開発に関した論文。
A-11というモノクロを作り、その有用性を評価した。このmAbは、MuLVやHIVとは交差反応しなかった。エピトープを調べるために、4つのドットで評価した。それで、313-322あたりがエピトープの一部らしいことが分かった。免疫化学染色にも応用でき、有用であると結論付けた。
お金の問題だろうが、エピトープマッピングがやはりさびしい感じがした。